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院長からのご挨拶

私は中国の福建省出身で、今年で来日11年目になります。
来日前は中国で伝統的な経絡・ツボのマッサージ(推拿)を6年以上学び、中国国内での国家資格も保有しています。来日後は整体師としてずっと働いており、5年前に「神戸・経絡ストレッチ整体院」を開院いたしました。ここでは中国の伝統的な指圧療法である推拿と、日本で当時私自身が施術を受けて非常に感銘を受けたストレッチを組み合わせた新しい形の整体院としてお客様にご愛顧頂いておりました。
院長として自ら施術を行う傍ら中国に古くからある中医学の勉強も続けており、中医学理論に基づく施術をお客様と相談しながら行うようになりました。自分で言うのは恥ずかしいですが、そちらはかなり好評価を頂いておりました。時間の経過とともにこちら方が人気が高くなり、推拿とストレッチを組み合わせた施術より中医学に基づく経絡施術を行う事がほとんどになってしまいました。
このままでは新しいお客様に対して誤解を招くし、正しい実情を伝える事ができないと言う判断から、お店の名前を「神戸・経絡ストレッチ整体院」から「経絡漢方オイル整体院」と改名し新しく再スタートする事にしました。

中医学は本当に奥が深く、勉強すればするほど新しい疑問が湧いてくる不思議な世界です。そして非常に面白い分野でもあります。実は日本では江戸時代まで中医学が非常に盛んであり、本場の中国を凌ぐレベルであった事をご存知ですか?私の先生などは中医学の発展の歴史を研究しており、残っている文献から当時の日本の中医学のレベルの高さに感銘を受けておりました。しかし、明治時代になってからは政府の方針もあり、多くの人が西洋医学を追求するあまりに、すっかり中医学は西洋医学に押されてしまいました。今では、日本人で中医学を専門にしている方は非常に少数だと思います。
しかし中国では大学の医学部には今でも西洋医学と中医学のコースがあり、盛んに研究が行われております。学べば学ぶほど面白い世界なのですが、せっかく学んだものを実践しないと「宝の持ち腐れ」になってしまいます。そこで自分でその実践に取り組みしたいと言う思いから、この「経絡漢方オイル整体院」にて経絡施術をしていく決心をしました。どうしても、日本では経絡より「ツボ」の概念の方が人気があるように思います。

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実は「指圧」と言う手技は日本で生まれていて、中医学の中で扱われている穴位(ツボ)を、指を使って施術する独自の技術として発達した経緯があるからかもしれません。(中国ではツボはどちらかと言うと鍼や灸での施術が中心です。)ただ、鍼や灸は日本の国家資格が必要な施術ですので私が日本で行うことはできません。しかし、理論の勉強や自分自身の工夫によって、「経絡をオイルマッサージで施術」する手技でもかなり高い効能を得られる事を実感してきました。ツボは「点」なのですが経絡は「線」です。この「線」を、オイルマッサージを使ってうまく刺激をする事で色々な体調改善が行える事を実感したのです。
そのような経緯から2020年1月30日「神戸・経絡ストレッチ整体院」を改め「経絡漢方オイル整体院」として新たなスタートを切らせて頂くこととなりました。是非、皆様にこの素晴らしさを体験いただけます事を願っております。

2020年2月
整体師
洪健英

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